事案の概要
複数の報道によると、相模原南署は2026年10月6日(火)、監禁の疑いで神奈川県相模原市南区に住む自称・土地賃貸業の77歳の男を逮捕した。
神奈川新聞によると逮捕容疑は、2026年10月5日(月)午後4時55分ごろ、相模原市南区下溝の路上で、同区に住む男子児童2人を乗用車に乗せ、自宅まで不法に監禁したというものである。
発生状況
- 発生日時:2026年10月5日(月)午後4時すぎ〜午後4時55分ごろ
- 発生場所:相模原市南区の広場および同区下溝の路上
- 被害者:男子児童2人(ほかに数人の児童がその場にいた)
- 経緯:犬の散歩中だった男が、大声で遊んでいた児童らに注意したところ、からかわれたとされる
- 鎌:男はいったん離れた後、車で現場に戻り、車内にあった柄が1メートル以上ある農業用の鎌を持って子どもたちを追いかけたとされる
- 通報:その場にいた児童から「高齢者の男とトラブルになり胸ぐらをつかまれた」「男に鎌を向けられ、友達5人と逃げている」と110番通報があり発覚した
- 車内での行為:男児2人は車で1分ほどの男の自宅に連れて行かれ、その場にいた児童らの名前を紙に書かせられた
- 供述:車に乗せた理由について「文句を言った人の名前を知りたかったから」と供述。一方でTBS NEWS DIGによると「2人が自分たちで乗ってきただけです」「子どもたちを怖がらせていない」と容疑を一部否認している
被害児童のけがの有無について、本稿の確認時点で発表を確認できていないため記載しない。
登下校中の事案ではない
本件は広場で遊んでいた最中に起きたもので、登下校中の事案ではない。本フィードは通学路の安全を扱うが、①被害者が小学生の児童である ②発生場所が住宅地の生活道路・広場である ③発生時刻(午後4時台)が下校後の遊び時間と重なり、通学路を使って帰宅する時間帯でもある——の3点から、保護者が当日の見守りで把握しておく価値があると判断して公開する。
「車に乗せられた」という結果の重さ
この事案で最も重いのは、きっかけがどちらにあったかとは別に、大人が子どもを自分の車に乗せて自宅まで連れて行ったという結果である。警察が監禁容疑を適用したのはこの点であり、男が一部否認しているのもこの点である。
子どもへの防犯指導は「知らない人についていかない」が中心に据えられがちだが、本件のように**相手が近所の顔を知っている大人で、しかも子ども側に叱られる理由がある(と感じている)**場面では、断る判断が一気に難しくなる。叱られている最中は、子どもは「言う通りにしないともっと怒られる」と考えやすい。
そなえの一言
「知らない車に乗ってと言われても乗らない」を今夜ロールプレイで確かめる
保護者・地域にできること
- 「怒られている最中でも車に乗らない」まで広げる:知らない人だけでなく、叱られている場面でも車には乗らないと決めておく。「おうちの人を呼んできます」と言って離れてよい、と許可しておく
- 1回だけロールプレイする:言葉で伝えるより、「乗りなさい」と言われたときに何と言って、どっちに走るかを一度やってみるほうが残る。30秒で足りる
- その場で逃げた子を責めない:本件は、逃げた児童の110番通報で発覚した。逃げて大人に知らせた行動が正しかったと言葉にして伝える
- 近所のトラブルを「子どもの安全」として共有する:遊び場での大人と子どものトラブルは、学校に届かないまま終わりやすい。見かけたら学校やPTA、自治会に共有すると、見守りの目が増える
出典
- 神奈川新聞 カナロコ「相模原で小学生を監禁…容疑で77歳男を逮捕 トラブルになり「頭にきた」」(2026年10月6日)
- TBS NEWS DIG「鎌持って追いかけ…うち2人を車に乗せ監禁か 77歳男逮捕 神奈川・相模原市」(2026年10月6日・被害児童の学年表記は本アプリの編集方針により省略)