SAFE MAGAZINE
令和8年春の全国交通安全運動(4/6〜15)——通学路の歩行者保護を最重点に
施策・制度
2026.05.01

令和8年春の全国交通安全運動(4/6〜15)——通学路の歩行者保護を最重点に

2026年4月6日〜15日の10日間、令和8年春の全国交通安全運動が実施されました。第一重点は「通学路・生活道路におけるこどもを始めとする歩行者の安全確保」。新学期と重なる時期に通学路の取り締まりと見守り活動が重点的に展開されました。

交通安全運動令和8年通学路歩行者保護新学期可搬式オービス

この記事のポイント

  • 1第一重点は『通学路・生活道路における歩行者の安全確保』
  • 2横断歩行者妨害・速度超過・ながらスマホ・スクールゾーン進入違反の取り締まりを強化
  • 3新1年生の事故は4月→5月で増加(49人→63人)。GW明けこそ親子で点検を

運動の基本概要

項目内容
期間2026年4月6日(月)〜4月15日(水)の10日間
主唱内閣府・中央交通安全対策会議交通対策本部
交通事故死ゼロを目指す日2026年4月10日(金)
推進要綱決定日2026年1月16日

全国重点(3項目)

推進要綱で示された全国重点は以下の3点です。

  1. 通学路・生活道路におけるこどもを始めとする歩行者の安全確保
  2. 「ながらスマホ」の根絶や歩行者優先等の安全運転意識の向上
  3. 自転車・特定小型原動機付自転車の交通ルールの理解・遵守の徹底

第1項目に「通学路・生活道路の歩行者安全」が明記されたことで、運動期間中、各都道府県警察が通学路上の取り締まりや見守り活動を強化しました。

なぜ4月の運動が重要か——新学期と事故増加の重なり

警察庁が公表しているデータでは、小学生(特に小学1年生)の歩行中事故は4月から6月にかけて顕著に増加します。

小学1年生の歩行中死傷者数の月別推移

  • 4月:49人
  • 5月:63人(前月比 +14人)

新1年生が慣れない通学路を一人歩きし始める時期と重なるため、4月〜5月は事故対策が最も重要な期間です。

直近5年間の小学生事故統計(2021〜2025年)

  • 「下校中」の事故:全体の25.9%
  • 「登校中」の事故:12.7%
  • 合計で登下校中が約4割を占める

期間中に強化された取り締まり

全国の警察は、運動期間中、通学路と生活道路を中心に以下の取り締まりを強化しました。

通学路における重点取り締まり項目

  • 横断歩行者妨害:横断歩道での一時停止違反
  • 速度超過:可搬式オービス(移動式オービス)による取り締まり
  • ながらスマホ運転:携帯電話使用等の検挙
  • 通学時間帯規制違反:スクールゾーン進入違反

近年、警察は通学路や狭い生活道路に可搬式オービスを設置して速度違反取り締まりを強化しています。今回の運動期間中も、登校時間帯(午前7時〜8時半)と下校時間帯(午後2時半〜4時)を中心に各県警が運用を強化しました。

同時施行された自転車青切符制度

運動開始の5日前にあたる2026年4月1日には、改正道路交通法が施行され、自転車の交通違反に対する**交通反則通告制度(青切符)**が運用開始しました。16歳以上の自転車利用者の違反が反則金で処理されるようになり、運動期間中は取り締まりが特に強化されています。

2026年9月から始まる生活道路の30km/h規制

運動の啓発項目には、令和8年9月1日から施行される改正道路交通法による「生活道路の法定速度30km/h引き下げ」の周知も含まれています。

保護者・学校が運動を機に確認したいこと

確認項目具体的な行動
通学路の確認子どもと一緒に通学路を歩き、危険箇所を把握する
飛び出し防止「とまる・みる・まつ」を子どもに反復練習させる
見守り参加PTAや地域の見守り活動への積極的な参加
自身の運転習慣横断歩道では必ず一時停止、ながらスマホをしない
自転車のルール中高生の通学自転車のルールを家庭で再確認

出典・参考資料

  • 内閣府『令和8年春の全国交通安全運動推進要綱』(2026年1月16日決定)
  • JAF Mate Online『春の全国交通安全運動2026』(2026年4月4日)
  • 日本二輪車普及安全協会『令和8年 春の全国交通安全運動』
  • 日本自動車工業会『2026年春の全国交通安全運動は4月6日から!』